カテゴリー : Dedicated Server

ちょっとした KVM サポートツール

そろそろよかろうと思って、サーバーを jessie に上げたら、Xen が起動しない。ホスティングサーバーの変更もあったので、思い切って仮想化基盤を KVM に変更……というか、回帰しました。

ところが、xen-tools のようなお手軽ツールがありません。いや、あることはあるのですが、古いバージョンにしか対応してなくて、しかも最近全くメンテされてない状態。

一応、昔気に入ってて、日本語翻訳までした Proxmox VE も見てみたのですが、えらく進化してしまって、機能てんこ盛りで、こんなんイラネ。VNC もセキュリティに気を遣うのはわかるんですが、ごく一部のクライアントしか対応してないプロトコルしか外に出さない=使いにくい Java クライアントとか、HTML 5 版のやっぱり使いにくいクライアントしか想定にないみたいで、愛想が尽きた。

まあ、イメージは素の状態から CD イメージとか、debootstrap とか使って作るので、VM の作成や削除の機能はいらないや。となると、VM の起動/停止が簡単にできればそれでいいんだけど……ないですね。そんなツール。

ということで、vmmaestro という名前だけは大層なシェルスクリプトをでっち上げました。GitHub にて絶賛公開中。一応、vhost-net とか、x-data-plane とかにも対応してます。

Debian で Xen 4.1 を

パッケージで入れられてしめしめとか思ってたら、何か依存関係でも壊したのか、起動しないゲストがあったでござる。ということで、バニラな方法で入れ直す。元ネタは昨日と同じでこちら → Xen 4.1 from source with Debian Squeeze 2.6.32-5-xen-amd64 dom0 (test)

Xen.org からソースを取ってきます。現時点での最新版は、4.1.2。


wget http://bits.xensource.com/oss-xen/release/4.1.2/xen-4.1.2.tar.gz

ビルドに必要なパッケージをインストールします。/etc/apt/source.list に以下の行を追加して、


deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ sid main

以下を実行。


apt-get build-dep xen
apt-get build-dep xen-utils-common

build-dep で入らないパッケージを追加で入れます。


apt-get install libx11-dev libssl-dev python2.6-dev

で、おもむろにビルド


make xen
make tools
make stubdom

エラーがなければインストール。


make install-xen
make install-tools PYTHON_PREFIX_ARG=
make install-stubdom

Domain 0 に必要なサービスデーモンの起動設定を忘れずに。


update-rc.d xencommons defaults
update-rc.d xendomains defaults

4.0 までと互換性のある、xm ツールセットを使う場合は、xend も起動するようにしておきます。


update-rc.d xend defaults

ひとまず以上で、Xen が起動するはずです。再起動して確認しましょう。


xl list

次のように、Domain-0 がリストされない場合、たいていは GRUB の設定ミスです。

ゲストの作成、管理は色々な方法がありますが、素で Xen を使う場合、xen-tools でゲストを作るようにしておくと、余計なデーモンが常駐したりしないので、その分管理が簡単になります。ですが、パッケージの xen-tools は当然のことながら、xen のパッケージに依存していますのでこの場合は入れられません。従って、これもソースから入れることになります。

まず、xen-tools の実行に必要なパッケージをさくさく入れます。

次にソースを取得します。パッケージよりちょっとだけリビジョンが上がっています。


wget http://xen-tools.org/software/xen-tools/xen-tools-4.2.1.tar.gz

ソースを展開して、インストールすればおしまいです。意外に簡単。


make install

また、xen-tools では RedHat なディストリビューションを入れるのに、Rinse を使うので、CentOS とかゲストに入れたいと考える人は、入れなくてはなりません。まずは、Rinse の実行に必要なパッケージを入れます。


apt-get install rpm rpm-common rpm2cpio

次にソースを取得します。パッケージより大幅にリビジョンが上がっています。


wget http://www.steve.org.uk/Software/rinse/rinse-1.9.1.tar.gz

ソースを展開して、インストールすればおしまいです。これも簡単。


make install

Debian Squeeze に Xen 4.1 を入れる

XenServer 6.0 の基盤になってたり、他のディストリがこぞって採用してるのが、Xen 4.1 なのですが、時期の関係で、Squeeze には、4.0 が収録されています。何か中途半端。sid にはパッケージがありますので、そっからソースを取ってきて(さすがにバイナリは持ってきても動かないので)、ビルドする方法を見つけましたので、備忘録がてら。

元ネタはこちら → Xen 4.1 from source with Debian Squeeze 2.6.32-5-xen-amd64 dom0 (test)

まずは、source.list に1行追加。


deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ sid main

squeeze や wheezy の行があれば、コメントアウトしておきます。

で、おもむろに、ビルド…する前に、パッケージをひとつ追加しておきます。ないとコンパイルがエラーになるので。


apt-get install ipxe-qemu

PXEブートに使うファームのQEMU用ROMイメージなんですが、なぜか Xen をインストールしても、build-dep しても入りません。

まずはビルド環境を整えます。


apt-get update
apt-get build-dep xen
apt-get build-dep xen-utils-common

Xen のソースと Debian パッチの取り寄せ、ビルドも apt-get で済むのが便利なところ。


cd /usr/src/
apt-get source xen -b
apt-get source xen-utils-common -b

エラーがなければパッケージができているので、dpkg でインストールすればおしまい。


dpkg -i *xen*deb

アメリカ西海岸のお勧め専用サーバ

あけましておめでとうございます。新年のっけからまたサーバの話というのもどうかと思ったのですが、一応調べたことはまとめておきたいと思いまして…(^^;) これを最後にまた Mac ネタに戻りたいと思っています。

ということで、アメリカ西海岸にあるお勧めの専用サーバ業者です。普通の方は専用サーバを借りることなんてまずないと思いますが、情報をまとめているところもありませんので。

プロバイダ SLA 特徴など ロケーション
Take 2 Hosting なし SLAはありませんが、価格、安定度ともに抜群です。ほとんど売り切れ状態が続いているのが玉に瑕。詳しくは以前のエントリをご覧下さい。 San Jose, CA
WebNX Network: 100%
Power: 99.9%
少し高いのですが、WebHostingTalk では必ず名前が挙がる、実績のあるプロバイダです。保証が欲しい方にお勧め。 Los Angeles, CA
Ubiquity Server Solutions Network: 100%
Power: 100%
1時間以内の故障部品交換
ここも少し高いのですが、老舗のプロバイダです。ロス以外にもアトランタ、ダラス、シカゴ、ニューヨーク、シアトルにデータセンターがあります。 Los Angeles, CA
Seattle, WA
QuadraNet なし 価格は普通といったところでしょうか。ここもWebHostingTalk で名前が挙がるプロバイダです。ダラスにもデータセンターがあります。サーバ間をプライベートネットワークで接続しており、サーバ間通信が課金対象外になっています。 Los Angeles, CA
Input Output Flood LLC なし 厳密に言うと西海岸ではないのですが、ロスからそれほど遠いというわけでもないのでご紹介。高いとも安いとも言い難い微妙な値付けですが、VPS 業者さんからはいたく評判がいいらしく、今後はホスティング業者にインフラを提供するサービスで勝負していく…とメールが来てました。そのため、VPS の取り扱いを辞めてしまっています。ホスティング業者に頼られるのもわかるくらい、とにかくサポートが親切で、ちょっとした確認に対して、自分は詳しくないので休暇中のスタッフを呼び出すまで返事を待ってくれとか言われて慌てるくらい親切。お前はどこの日本人だと言いたいくらいw。WHTでも評判良いようです。なお、SLA はありませんが、故障対応というかトラブル対応は迅速です。S.M.A.R.T. がエラーを吐いたというレベルでもディスクを交換してくれる (実際に交換してもらいました) のは安心ですね。

(2011/12/12追加)
Phoenix, AZ
SoftLayer Technologies Network: 100%
Power: 100%
2時間以内の故障部品交換
はっきりいってすごく高いのですが、日本の有名プロバイダ並の安心が欲しい方はここ。少しでも安く借りるには、Speials ページをとにかくチェック! Seattle, WA

以下、一応西海岸にあるプロバイダです。探せばかなりあると思いますが、見たことも聞いたこともないところは評価のしようもないのでリストしていません。

プロバイダ SLA 特徴など ロケーション
WowRACK なし? シアトルではお勧めとして、WebHostingTalk でも名前が挙がるプロバイダです。価格は少し高め。 Seattle, CA
ServePath なし? 高いのですが、ここを勧める人は少なくありません。Microsoft WebSiteSparkMicrosoft BizSpark の提携パートナーなので、Windows サーバーを契約すると、3年間の更新権つきの Microsoft 開発ツールが無料で貰えます。Office も貰えます。 San Francisco, CA
Hurricane Electric なし? 老舗のプロバイダなのですが、なぜか評判があまり良くないという (^^;) 。セールスに連絡しないとサーバのラインアップや価格もわからないので、何とも言えないところでもあります。IPv6 アドレスの /48 ブロックを無料でくれるところがメリットと言えばメリット。 Fremont, CA
Perfect IP
(旧VrtServers)
Network: 99.999% ここだけはやめておけ、という人が多いプロバイダです。私も3カ月ほど借りていたことがあるのですが、とにかくサポートに連絡がつきませんでした。PayPal 払いにしてたので、その請求の時だけは連絡が取れるという、もう何だかなぁという業者です。なので、ハードウェアトラブルがあればお手上げです。今となっては価格も特に安いわけでもないので、お勧めはしません。 Los Angeles, CA

(2011/12/12 追記) I/O Flood を追加

Incero

VPS を紹介したので、専用サーバーもついでに。

Incero LLC は、テキサス州オースチンにある会社ですが、Netplix のノースカロライナ州アシュビルにあるデータセンターにコロケーションしています。完全に東海岸ですね。日本からだと、ping が、200ms 程度とちょっと遠いですが、アメリカ向けのコンテンツを置くなら問題になりません。

ここは普段は高めの設定なんですが、ホリデーシーズン (もう終わりですが) 以外でもたまに値引きを行っており、それに当たると、お手頃価格で高性能サーバーを借りることができます。今現在ですと、以下の構成のサーバーが $189 (初期費用なし) です。

CPU Core i7 930 2.8GHz
RAM 12GB
HDD 2x500GB
M/B SuperMicro 製サーバー用マザーボード
リモートKVM IPMI 2.0 対応
OS CentOS 64bit 他 (自分でインストールすることも可能)
転送量 100Mbps unmetered 占有

他にもATOMサーバーなどがセールされています。詳しくは、WebHostingTalk の記事をご覧下さい。

以前も、WebHostingTalk.com で、Atom Budget Server #1 (ただし帯域は、100Mbps unmetered 占有) のオークションを実施しており、$70/月 (初期費用なし) で落札されています。というか落札したの私なんですが。(^^;) なので、WHTDedicated Server Offers フォーラムをまめにチェックがオススメです。

サポートはとても丁寧です。ウェブサイトにない構成のサーバーでも相談に乗ってくれるとのことですので、費用を覚悟さえすればかなり自由に組むことができるようです。尤も、日本で同程度のサーバーを借りると、月額費用も初期費用ももっと高いので、それと比べれば充分安いのですが。

安定性についても問題はありません。先日、Netplix のルーターで障害があったらしいのですが、うちのサーバーが収容されているセグメントには影響がありませんでした。さすがは、Netplix 😛

価格さえ折り合えば、その価値があるプロバイダです。私は大変気に入っています。申し込みたいけど申し込み方法がよくわからないとか、聞きたいことがあるとか何かありましたら、この記事にコメントして頂ければご案内いたしますので、ぜひどうぞ。(私は、Incero の回し者ではないですよ。^^;)

ということで本年の更新はこれで終了。皆様、よいお年を。

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